スーパーで手軽に手に入る「ブロッコリースプラウト」。
ほんのりピリッとした辛みがクセになる上に、ダイエットや健康効果でも注目されていますよね。
実はこのスプラウト、自宅で簡単に育てられるってご存じでしたか?
わたしも興味本位ではじめてみたところ、意外とすんなり育てられて、感動すら覚えるレベルでした。
でも……収穫したあと、ふと疑問が湧いてきたんです。
「豆苗みたいに、ブロッコリースプラウトも再収穫ってできるのかな?」
この記事では、実際に種から育ててみた成長の記録とともに、カビのリスクや、再収穫はアリなのかナシなのか?といった気になるポイントを詳しくまとめています。
結論からお伝えすると、再収穫はおすすめしません!
その理由も、きちんと体験ベースで解説していますので、これから育ててみようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね
今回使用した栽培キット
初めての挑戦だったため、まずはネットで専用のブロッコリースプラウト栽培キットを探しました。
数ある商品の中から選んだのは、「グリーンフィールドプロジェクト」さんが販売している直営品です。


このキットには、透明な育成容器・種子・育成マニュアルが一式入っており、初心者でも迷わず栽培が始められます。
価格は税込770円(送料別)。2回分の栽培が可能なので、コスパ面でも安心です。

なお、種だけで購入する場合は、1袋300〜600円程度で販売されています。
発芽率が高い品種や、スルフォラファンの含有量が明記されたタイプ、有機JAS認証付きの商品なども選べるので、目的に応じた選択が可能です。

中身はこんなかんじで、まとめて袋に入っていました。


1回の栽培あたり種は小さじ1杯、重量にすると約4 g使用します
ブロッコリースプラウトの栽培環境について
ブロッコリースプラウトを育てるには、日光をほとんど必要としない点がポイントになります。
特に注目したいのが、健康成分として話題の「スルフォラファン」。
この成分は光に弱いため、暗所で育てることで成分を最大限に引き出すことが可能です。
今回は、シンク下の戸棚という比較的暗く、温度が安定しているスペースを選びました。
この場所は湿度も適度に保たれ、夏場でも直射日光の影響を受けにくいという利点があります。
水の管理は栽培成功のカギ。
特に気温が高くなる夏場は、雑菌の繁殖を防ぐため、朝と晩の1日2回の水替えを徹底しました。
また、発芽してから3日目頃にスルフォラファンの量がピークに達するという研究結果もあり、そのタイミングを目安に収穫するよう意識しています。
室内栽培であっても、空気の流れが悪いとカビの原因になるため、定期的に戸棚を開けて空気を入れ替えることも忘れませんでした。


ブロッコリースプラウト 成長の様子
ここからは1日ずつの成長過程を写真で見ていきましょう。
1日目 種まき


夜の23時ごろ、種まきを開始しました。
透明な容器に水を注ぎ、トレイに種を均等にまき、軽く押して水にしっかり触れるように調整。
静かな戸棚にそっと置いて、眠りにつきました。
2日目 早くも発芽





うわぁぁぁ
翌朝には、小さな芽がぷちっと顔を出していました。
わずか一晩で変化があるとは思わず、嬉しい驚きです。
発芽率は袋に「70%以上」と書かれていた通り、順調なスタートでした。
3日目 どんどん発芽


芽がさらに伸びてきて、容器の中に緑が広がり始めました。
この時点ではまだ食べられるほどではありませんが、発育の様子にワクワクします。
種も一部残っていましたが、食べても問題ないようです。
4日目 にょきにょき


茎が少しずつ太くなり、全体的に高さがそろってきました。
光を当てていないため色は薄いですが、成長ぶりに手応えを感じます。
5日目 急成長


急に伸びて「これぞスプラウト!」という見た目に。
ただ、根元に白いふわふわが見えて少し焦りましたが、これはカビではなく「根毛」という水を吸収するための器官でした。
安心して観察を続けます。
6日目 ブロッコリースプラウトのカビ?
引き続き白いふわふわが見えますが、やはり根毛のようです。


とはいえ夏場なので、念のため水替えを朝晩2回に増やし、衛生管理を徹底しました。


一部は収穫してもよさそうな長さになりましたが、もう少し量が欲しいので、経過観察しました。
7日目 ついに収穫!
茎がしっかり伸びて収穫のタイミング。







根っこもすごく伸びましたね
キッチンばさみで根本付近をカットします。


味見してみると、市販品より辛みが控えめでマイルドな仕上がりでした。
テレビでの情報は「あの独特な辛みは超硫黄分子」って言ってた気がするんですけど、重要な成分は果たしてあったのか気になるところですが・・・
ブロッコリースプラウトも豆苗と同じように再収穫できるのか?



豆苗は2~3回再収穫できるけど、ブロッコリースプラウトもできるのかな?
ということで、収穫後も水替えを行って、同じように経過観察を行いました。
ネットで調べた感じは【できる】も【できない】も、双方意見があったので、どうなるのかワクワクします。
収穫後 0日目(収穫したすぐ後の様子)


小さい芽はなるべく刈り取らずに、次の回に収穫できるように残しておきました。
はさみで刈り取るのが難しかったので残った、という方が正解かもしれません。
収穫後 1日目


小さかった芽が急成長していました。
急に伸びる段階がどうやらあるようです。
収穫後 2日目
育ち切ってむけた殻が散乱していたので、水替えのついでに水で流しました。
ちなみに、種殻は食べても大丈夫です。


全体的にいい長さになってきました。
豆苗のように、切った個体から伸びてくる感じはまだありません。
収穫後 4日目


全体的に細く、元気がなさそうに見えます。



明日にでも収穫かな、と思いました
収穫後 5日目


最終的にはかなり伸びました。


↑豆苗の生え方と違って、切ったさらに下の種から分岐して新しいのが生えていました。↓




再収穫はかなり少なくなりました。
味は元気がなかったせいなのか、最初よりもさらに辛みが感じられませんでした。


ブロッコリースプラウトは再収穫できるのか?


豆苗のように再収穫できたら嬉しいなと思い、試しに観察を続けてみました。
カット後も水替えを続けると、小さな芽が再び伸び始めたように見え、ちょっとした期待が膨らみます。
豆苗のように茎の途中から生えてくるのではなく、種の下から分岐するように伸びるため、スピードもゆっくりで量も控えめです。
では、その結果は…?
❌再収穫をおすすめしない理由
正直な感想としては、再収穫はあまりうまくいきませんでした。
芽が伸びてくる量が少なく、味もやや薄く、見た目にも元気がない印象です。
また、再収穫の終盤には容器の中にカビのようなものも見られ、衛生面でもリスクが高まってしまいました。


このような実体験を通して、わたし自身は「ブロッコリースプラウトの再収穫は、あまりおすすめできないな」と感じました。
実は、発芽野菜を扱う生産者さんによると、再収穫がうまくいくのは“豆苗だけなんだそうです。
豆苗には、切ったあとに“脇芽”という小さな芽が残っていて、そこからもう一度にょきっと伸びてくれるしくみがあります。
でも、ブロッコリースプラウトのような他のスプラウトには、この脇芽がついていないため、切ってしまうとそれっきりになってしまうそうです。
わたしが再収穫で感じた「伸びが弱い」「元気がない」という印象も、この仕組みの違いから来ているのかもしれません。
せっかく育てるなら、初回でしっかり収穫して、新しい種でまたチャレンジするほうが、気持ちよくおいしく楽しめると思います☺️
まとめ
自分で種から育てて、日々の成長を見守ることは、ちょっとした癒しの時間になります。
味も市販品とは少し違い、やわらかくてマイルド。
納豆に混ぜたり、冷奴にのせたり、カルボナーラのトッピングにしてもぴったりでした。


今回の経験で、ブロッコリースプラウトの栽培は「思ったより簡単で楽しい!」と実感できました。
ぜひ、あなたも手軽で栄養たっぷりなスプラウトライフを始めてみませんか?
食べ方は基本的に何でも合うので、好きなように食べて問題ないと思います。
そのまま食べても、冷ややっこにのせても、納豆と混ぜてもおいしいです。


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