この柔道着のロゴマークのブランドは?オリンピックや世界柔道で使用されている道着メーカーについて調べてみた

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この柔道着のロゴマークのブランドは?オリンピックや世界柔道で使用されている道着メーカーについて調べてみた

私は高校の部活動で、柔道をやっていた経験があります。

オリンピックの試合を見ていて、道着にメーカーのロゴが付いているのですが、「あれ?見たことないな」というロゴもちらほらあり、気になってメーカーについて調べてみました。


目次

オリンピックで使用できる柔道着について

IJFが公認する国内メーカー

オリンピックや世界選手権などの国際大会で使用できる柔道着は、国際柔道連盟(IJF)で厳しく認定されたものだけが使用可能です。

これは選手の安全や競技の公平性を保つために設けられた規定で、実は非常に細かく定められています。


柔道着の基本素材

  • 生地の素材: 綿混紡率が70%以上であれば、残りの30%は化学繊維でも可。これは耐久性と軽量化を両立するためです。
  • 生地の強度: 上衣の刺し子生地は2,200N以上の引っ張り強度が求められ、1㎡あたりの重量は650g〜750g(±5%)でなければなりません。
  • 襟の仕様: 襟幅は最大4cm、内部芯材の構造も厳しく規定されており、4筋縫いで補強される必要があります。さらに、襟の折り目(首の後ろ部分)から5cmの位置に10kgの重りを置いたときの最大高さは3.5cm以内とされています。
  • 色の制限: 白柔道着は「純白」またはそれに近い色、ブルー柔道着は指定のパントーンカラーであることが求められます。

これらの厳格な基準により、柔道着は競技中に耐久性と快適性を兼ね備えたものとして製造されているのです。

もちこ

ちなみに、日本国内の大会だと、使用できるメーカーは14社あります

この機能面以外にも、IJF認定道着の証となるマークが上下ともに決まった位置に必要です。


IJFが公認する国内メーカー

柔道着メーカーは世界中に多く存在しますが、国際柔道連盟(IJF)から公認を受けている日本国内メーカーは4社です。

これらのメーカーは、選手の安全やパフォーマンスを最優先に考え、高品質な柔道着を提供しています。

また、2024年と2025年ではメーカーが1社入れ替わっており、東洋マーシャルアーツディストリビューション(TMA)ミツボシとなりました。


株式会社 九櫻

九櫻(KUSAKURA)は1918年創業の日本の老舗武道具メーカーで、大阪に本社を構えています。

高い耐久性と快適な着心地が特徴で、国内外のトップ選手に愛用されています。

ブランドロゴの「S」は、国花である「桜」の頭文字から取られたものです。

もちこ

九櫻(くさくら)なのにロゴが”S”なのか、という謎がこれで解けました!


美津濃株式会社(ミズノ)

柔道だけでなく、多くの方が見たことあるのではないでしょうか。

ミズノ(MIZUNO)は、日本を代表する総合スポーツ用品メーカーで、柔道着だけでなく、野球やゴルフ、水泳など幅広い競技用品を展開しています。

柔道着は軽量で動きやすく、高い耐久性が特徴で、日本代表選手や世界のトップ選手に広く愛用されています。


株式会社 柔JAPAN

柔JAPANは日本の武道具メーカーで、職人による手縫いモデルなど高品質な柔道着を提供しています。

特に「柔」の漢字と「Japan」を掛け合わせた独自のロゴが特徴で、国内外の柔道選手に愛用されています。

耐久性と動きやすさを兼ね備えた製品が多いです。


株式会社 ミツボシ

ミツボシ(Mitsuboshi)は、創業100年以上の歴史を持つ日本の老舗武道具メーカーで、剣道、空手、弓道など幅広い製品を展開しています。

耐久性と軽量性に優れた柔道着で知られ、IJF(国際柔道連盟)から公認を受けた製品も提供しています。

日本では三つ星のシンプルで力強いロゴが象徴的ですが、IFJ公認のものは異なるようです。

もちこ

私の試合用の柔道着もミツボシでした

ミツボシのグループ会社で、武道用袋の製作で培われた技術から生まれる『竹中カバン』というブランドもあります。


国外メーカー

柔道は日本発祥のスポーツですが、現在では世界中で愛され、多くのメーカーが柔道着を製造しています。

特にヨーロッパやアジアのブランドは、各国のトップ選手に愛用されており、それぞれに独自の特徴があります。

中国のTaishan Sportsは道着以外にも、柔道に関係する物品のサプライヤーとなっています。

2025年には、韓国のブランド「KAKARI」が新たにサプライヤーとして認定されています。


中国 Taishan Sports

画像はHPから

IJFにおける唯一のマスターサプライヤメーカーです。

そのため試合で使用されるタタミもここのものとなります。

もちこ

2024年のパリオリンピックの中国代表の選手で見られたのは九櫻でした


ドイツ Danrho Kwon

画像はHPから

Danrho Kwon KGは、ドイツを拠点とする総合武道具メーカーで、柔道のほか空手やテコンドー用品も展開しています。

耐久性とフィット感に優れた柔道着が特徴で、特に欧州の選手に広く愛用されています。


スペイン Daedo

画像はHPから

Daedoはスペインの武道具メーカーで、特にテコンドー用品で有名ですが、柔道着も製造しています。

軽量で動きやすく、競技者向けに高い耐久性と快適性を兼ね備えた製品が特徴です。

IJF(国際柔道連盟)認定モデルもあり、国際大会で広く使用されています。

もちこ

韓国版合気道Hapkidoの道着も取り扱ってる珍しい会社でもあります


フランス Double D Adidas

画像はHPから

Double D Adidasは、Adidasの格闘技部門を担当するフランスのメーカーで、柔道着は高い耐久性とデザイン性で知られています。

特にフランス代表選手など欧州のトップ選手に広く愛用されています。


オランダ Essimo

画像はHPから

Essimoはオランダを拠点とする柔道用品メーカーで、スタイリッシュなデザインと高い耐久性が特徴です。

主に欧州のトップ選手に広く使用されています。


フランス FA Company(Fightart)

https://twitter.com/fightart_/status/1511372375992016908

FA Company(Fightart)はフランスの格闘技用品メーカーで、柔道着のほか空手や柔術など多様な武道具を展開しています。

デザイン性と耐久性に優れ、特にフランスのトップ選手に愛用されることが多いブランドです。

柔道の他に空手や柔術などの他に、ボクシングも取り扱いがあります。

もちこ

フランス代表のリネール選手はここの柔道着でしたね


イギリス Fighting Films Store

画像はHPから

Fighting Filmsはイギリスを拠点とする柔道専門ブランドで、軽量で動きやすく、プロ選手にも支持される高品質な柔道着が特徴です。

特に「Superstar Judo」シリーズは、世界中のトップ選手に愛用されています。

また、柔道関連の他にグッズ展開も多いです。

もちこ

パリオリンピックのオランダの78 kg級の女子選手はこちらを着用していました


ドイツ Green Hill GmbH

https://twitter.com/greenhillsport/status/1301177349497643012

Green Hill GmbHはドイツの総合格闘技用品メーカーで、柔道着は高い耐久性とシンプルなデザインが特徴です。

IJF(国際柔道連盟)認定の製品も展開しており、ヨーロッパや中東の選手に広く使用されています。


ドイツ IPPON GEAR

https://twitter.com/ipponshopNL/status/1462792047325323264

ここの柔道着もよく見かけましたね。

IPPON GEARはドイツの柔道専門ブランドで、軽量かつ高耐久な柔道着が特徴です。

主に欧州のトップ選手に広く愛用されています。

柔道着には画像の右上にある帯のマークが刺繍されています。


フランス Le Coq Sportif

画像はHPから

スポーツウェアやスニーカーなども幅広く展開されているのでご存知の方も多いかと思います。

Le Coq Sportifはフランス発のスポーツブランドで、柔道着も製造しています。

スタイリッシュなデザインと優れた耐久性が特徴で、特にフランス国内の選手に愛用されています。

もちこ

ちなみに日本での読み方はルコックスポルティフです
(私は読み方難民でした)


オランダ Matsuru

画像はHPから

Matsuruはオランダの武道具メーカーで、柔道着のほか空手や柔術などの道着も展開しています。

高い耐久性と動きやすさが特徴で、特に欧州の柔道選手に愛用されています。

もちこ

2024パリオリンピックでは、オランダ代表の男子100 kg超級の選手が着用していました


ニュージーランド JURIDCL International Sports

JURIDCL International Sportsは、ニュージーランドを拠点とする武道具メーカーで、柔道着や他の格闘技用品を展開しています。

高い耐久性と動きやすさが特徴で、一部の製品はIJF(国際柔道連盟)認定も取得しています。

もちこ

ロゴの感じ中国系かなと思われますが、情報がほとんどありませんでした


韓国 KAKARI

韓国・全羅北道(金堤市、白山面)に拠点を置いており、柔道着や他の格闘技用品を製造しています。

IJF(国際柔道連盟)認定の製品も展開しており、特にアジア圏の選手に愛用されることが多いようです。

2025年から新たに認定されたようです。


まとめ

今までメーカーのロゴマークを気にしていませんでしたが、よく目につくようになり、今回調べてみました。

日本のメーカーのものを海外の選手が着ていると、なんかちょっと嬉しくなりますね。

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この記事を書いた人

30代、3人と2にゃんを養う会社員兼大黒柱妻。
整理整頓アドバイザー、愛玩動物飼養管理士や色彩士など民間資格をちょこちょこ保有。
熱しやすく冷めやすい。

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